質問者は3パターンに分けられる

教育関係の仕事を取り組んでいるため、学問に対して質問を受けることが多々ある。

質問は学び方の成熟していない未成年から受けているのだが、その質問パターンは3つに分けられ、また学力と質問力には興味深い関係があると感じる。


①丸投げタイプ
分からないことは質問するように促しているが、それを受けてとりあえずの質問するのが丸投げタイプの特徴。
この場合、回答は最も難しい。
始めに質問者がどの程度の理解を得ていて、それに応じてどのような回答をすべきなのか決める。
この作業ははっきり言って無駄である。

逆に質問者に対し問いかけながら理解度を探る。「今日はどうされました?」から始まる医者と患者のやり取りである。

確かに質問者に取ってしてみればすごい丁寧な回答が得られ、また基礎的なところからの確認は復習になり有意義だと感じられる。

しかしながら、自らの理解度を確認するために他者の存在は必要ない。
また、自力で実力を推し量れないのでは学力を伸ばすのは難しい。


②質問中に道筋を辿るタイプ

①タイプにどうやって解くのがいいか?と尋ね質問回数を重ねると自然と②のタイプになる。
自力で考えを辿り分からない所まで説明してくれる。一往復のコミュニケーションで鋭い回答ができるため回答者としての労力はそこまでない。説明の途中で閃くこともある。
せいぜいやることは相槌を打ち相手の道筋を見守る事だ。

だが、カウンセリングのような関係は最終目標ではない。

無知の知タイプ

達成は困難であるものの理想としてはこのレベルまで高めてほしい。

このタイプは分からないことが明確に分かり、あとは何を利用するのかが明確に質問できる。
ここまで来ると質問の質は非常に高い。また質問に至るまでに自己解決に至る事もあるし、より早く簡単な解法を探るために質問してくれることもある。
その学習意欲は素晴らしいし、回答者側の学びにもなる。



当然ながら①よりも②、②よりも③のほうが学力は高い傾向にある。だが多くの質問者は①に留まりがちだ。
私が教育者、回答者側として日々感じることであるが、思えば日常生活の中でもこういったことはあるだろう。

インターネットが普及した今日、誰もが簡単に質問者になれる。そういった場で闇雲な検索をするのではなく、適切な検索が必要であろう。

Google検索エンジンは優れているがこちらの知識レベルを探るレベルにはまだ達していない。
だからこそ、自力で知識を推し量り質問の質を高めることが膨大な知識の海に溺れないコツなのである。

そういった意味でレベルの高い質問者には希望の眼差しを向け、良い回答ができるように励んでいる。